2018年8月20日(月)

中3英語力、国の目標遠く 英検3級程度は2~4割

2016/2/2 21:23
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 文部科学省は2日、英語の「聞く・話す・読む・書く」の4技能をみるため中学3年生を対象に初めて行った英語力調査の結果を発表した。中学卒業段階で実用英語技能検定(英検)3級程度以上の英語力を持つ生徒の割合を2017年度までに50%以上にするという政府目標に対し、4技能とも2~4割にとどまった。意識調査では4割以上が「英語が好きではない」と答えた。

ディベートを通して4技能をバランス良く養う(広島県立広島中学校)

ディベートを通して4技能をバランス良く養う(広島県立広島中学校)

 文科省はグローバル人材の育成に向け、19年度から中3全員を対象に英語の学力テストを新設する。2日に開かれた全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の在り方を議論する専門家会議では、「話す」力を調べるため、教員の即興の質問に生徒が英語で答える問題などを出題する骨子案を示した。

 調査は昨年6~7月、無作為に抽出した全国の国公立約600校の約6万人(「話す」は約2万人)を対象に行った。結果は英検4級(中学中級)以下、3級(中卒程度)、準2級(高校中級)に分けて示された。

 その結果、英検3級以上の力があるとされた生徒は「聞く」20.2%、「話す」32.6%、「読む」26.1%となった。「書く」は43.2%だったが、無回答も12.6%おり、成績にばらつきが目立った。4技能それぞれの平均点は英検4級以下と低水準だった。

 一方、意識調査で「英語の学習は好きか」と聞いたところ、「そう思わない」「どちらかといえば、そう思わない」との回答が計43.2%に上った。スコアが低いほど、英語嫌いが多い傾向が出た。

 文科省は高校3年生9万人を抽出した2回目の英語力調査も行い、結果を発表した。

 英検準2級程度以上の割合が「読む」は32%で14年度の前回調査(24.7%)より7.3ポイント上昇。「聞く」は26.5%(前回は21.6%)、「書く」が17.9%(同11%)、「話す」11%(同10.5%)で、4技能全てで成績が向上した。特に「書く」で無回答だった割合が18.1%で、前回(30.4%)より12ポイント改善した。

 ただ、いずれの平均点も英検3級程度の水準で、高卒時に英検準2級程度以上を50%にするという政府目標とは大きな差が出た。

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