2019年7月16日(火)

元警部銃撃、組織的命令の認定焦点 工藤会系組員の地裁初公判

2016/11/1 12:50 (2016/11/1 13:32更新)
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北九州市で2012年に福岡県警の元警部が銃撃された事件などを巡り、組織犯罪処罰法違反(組織的殺人未遂)などの罪に問われた暴力団工藤会(本部・北九州市)系組員、和田和人被告(37)の初公判が1日、福岡地裁(松藤和博裁判長)であった。同会最高幹部が共謀したとされる事件が審理対象で、公判では組織的な指揮命令系統が認定されるかが大きな焦点となる。

公判では12~14年に起きた2件の襲撃事件と1件のビル放火事件の3事件を中心に審理。いずれも同会トップで総裁の野村悟被告(69)=同罪などで起訴=ら同会最高幹部との共謀があったとされる。工藤会を巡る一連の捜査で摘発された事件のうち、野村被告が関与したとされる事件の公判が始まるのは初めて。

和田被告は罪状認否で、3つの事件に関与したことは認めた一方、殺意などを否認し、一部争う姿勢を示した。

検察側は冒頭陳述で、2件の襲撃事件について「多数の組員が役割分担し、組織ぐるみで事件を起こすことを認識しながら加担した」と指摘。いずれも野村被告の意思決定があったとした。また放火事件は暴力団員の入店を拒否する「標章」を掲げた飲食店を狙い、「組織の威信を誇示するためだった」とした。

一方、弁護側は襲撃事件について「和田被告は末端の組員で、事件の全体像を把握できる立場になかった」と主張。殺意を否認し、殺人未遂罪は成立しないと訴えた。また、野村被告らの関与についても「被告人には不明」と主張した。

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