2019年2月16日(土)

飛鳥の「ピラミッド」都塚古墳、墳丘内部まで石積み

2015/3/1付
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階段ピラミッド状に石を積んだ方墳、奈良県明日香村の都塚古墳(6世紀後半)を調査中の同村教育委員会と関西大は1日、各段は表面だけではなく内部まで石を積んで築かれていたことが分かったと発表した。国内に類例は見当たらないという。

都塚古墳で見つかった階段状石積みの南東コーナー部分(奈良県明日香村)

都塚古墳で見つかった階段状石積みの南東コーナー部分(奈良県明日香村)

当時は前方後円墳が次第に築かれなくなる一方、定型化した大型方墳がまだ出現していない過渡期で、村教委は「古代中国や朝鮮半島にある積み石塚などの工法を導入しようと、模索していたのでは」とみている。

都塚古墳は東西約41メートル、南北約42メートル、高さ4.5メートル以上で横穴式石室を備える。飛鳥時代の大豪族、蘇我馬子の墓との説がある巨大方墳、石舞台古墳の近くにあり、被葬者は馬子の父、稲目などの見方が出ている。

村教委は今回、墳丘の中腹などを発掘。東南隅の石積みのコーナー部分などを見つけた。段築は計6段以上(1段は高さ30~60センチ)あり、内部まで拳大~人頭大の石を充填して石組みを補強。水平面には土を厚さ20~30センチ敷いて石を隠し、外観を整えてあった。現地はすでに埋め戻した。

墳丘には地震が原因とみられる地割れ跡が長さ4メートル以上にわたって残っていることも分かったという。

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