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岩手・大船渡の障害者福祉作業所、再建へ寄付募る

東日本大震災の津波で全壊した岩手県大船渡市の障害者福祉作業所「かたつむり」が施設再建を目指して寄付を募っている。震災後の拠点となった仮設作業所の周囲は災害危険区域に指定されたうえ、利用者の増加で手狭になったためだ。

プレハブ施設で十数人が肩を並べ、色とりどりの小さなプラスチック片に紙やすりをかけていた。震災がれきの一部をキーホルダーにする作業だ。ペースはそれぞれだが、支援員の吉田富美子さん(50)は「作業効率よりも自分らしくいられることを大切にしたい」と見守る。

かたつむりは元々、知的障害のある子を持つ親たちの会として始まった。子供が成人した後も活躍できる場をつくろうと法人化に向けて準備していた時、震災に遭った。

犠牲者はいなかったが、1年後に開いた仮設作業所は2014年10月、市条例で事業所の設置が認められない危険区域になった。一方、利用者は当初の14人から29人に倍増。人数に見合った作業スペースを確保するため、移転して施設規模を拡大することを決めた。

復興事業の最盛期と重なったこともあり、費用は膨らんだ。大西智史所長(49)は「見積もりの段階で想定の2倍。借金しても手が届かなかった」と振り返る。つながりのあるNPO法人や企業の支援を受けても、機材などの購入費は工面できず、ネット上で寄付を募ることにした。

自身も障害のある息子を持つ吉田さんは、震災後ひきこもりがちになる障害者もいると指摘。「利用者や家族が安心できる居場所をつくりたい」と話している。目標額は1千万円で期限はない。寄付はかたつむりのサイト(http://fund.katatumuri.jp)から。

〔共同〕

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