徳川光圀ゆかりの「西山荘」復旧し公開 茨城・常陸太田
東日本大震災で損壊した第2代水戸藩主・徳川光圀が晩年を過ごした「西山荘」(茨城県常陸太田市)の復旧工事が完了し、1日から一般公開が始まった。
一般公開に先立つ式典で、水戸徳川家15代当主徳川斉正さんが「紅葉の季節に、観光客がご覧になれるようになり喜んでおります」とあいさつした。
西山荘は、黄門様で知られる光圀の隠居地として1691年に創建。光圀が亡くなるまで、歴史書「大日本史」の編さんや、領内を巡る拠点とした。1817年に焼失したが、2年後に再建されていた。
東日本大震災では、土壁の崩落や建物が傾く被害を受けた。施設を管理する「徳川ミュージアム」(東京都)は、2013年に復旧工事を開始。約1億6千万円をかけて、礎石や屋根組みを修復した。〔共同〕