鹿児島県、川内原発を9市町と立ち入り調査 安全対策など確認

鹿児島県は29日、今春にも再稼働が予定される九州電力川内原子力発電所(同県薩摩川内市)の立ち入り調査を原発周辺30キロ圏の9市町とともに実施した。県と薩摩川内市など各市町の原子力防災の担当者らが同行。約3時間かけて国の新しい規制基準に沿った安全・防災対策が講じられているかを確認した。
重大事故時の発電所の本部機能を担う代替緊急時対策所、原子炉を冷却するための海水ポンプを津波から守る施設などを調査した。線量計や防護服、食料といった事故を想定した資機材の準備状況も確かめた。調査後に取材に応じた県の屋島明人危機管理局長は「しっかりした安全・防災対策が施されているという認識を新たにした」と評価した。
県と薩摩川内市は原発設備の変更時に立ち入り調査を実施できる協定を九電と結んでいる。同市のほか、原発から30キロ圏の阿久根市、いちき串木野市、鹿児島市、出水市、日置市、姶良市、さつま町、長島町の8市町の担当者も同行した。
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