2019年5月24日(金)

病院減っても医療費増 12年度2.4%増の20.6兆円

2014/8/14付
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病院の数は減ったのに1施設あたりの医療費が伸びたため病院全体の医療費が膨らんでいることが、厚生労働省の調べでわかった。2012年度に病院への入院や外来受診でかかった医療費は、前の年度比2.4%増の20兆6019億円。高齢化で入院患者が増えており、医療費を抑える追加対策が求められそうだ。

厚労省がまとめた12年度の「病院機能別・制度別医療費等の状況」によると、全国の病院数は8673施設で、前の年度から0.5%減った。おもに経営の厳しい中小病院の減少傾向が続いている。半面、1施設あたりの医療費は2.9%増の23億7500万円と大きく伸び、病院数が減ったにもかかわらず病院の医療費は増えた。

病院でかかる医療費のうち、4分の3は入院医療による。この入院の「単価」が上がっているため、1施設あたりの医療費が増えるというのが厚労省の見方だ。ベッドの稼働率は平均8割で横ばいなのに対し「手術や検査など処置を伴う入院が増えている」ため、費用がかさんでいるとみる。

厚労省は医療費抑制のため、治療の必要がないのに自宅で暮らせないといった事情から長期入院する「社会的入院」を減らす方針を掲げ、入院日数の短縮を促してきた。12年度の平均入院日数は2%減の33.8日で「効果は出ている」とする。

病院側は減収を避けようとベッドの効率運用や新たな治療の導入などで対応し、新規の入院件数や1入院あたりの医療費はそれぞれ1%増えている。急速な高齢化で入院患者数は増えており、入院医療のムダを省く取り組みが引き続き課題となる。

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