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円相場、当面振れ大きく 米利上げ前倒し観測で

外国為替市場で円売りが加速している。12日には一時、1ドル=107円39銭と約6年ぶりの円安水準を付けた。米国の利上げ時期が予想より早まるとの見方が広がったためだ。ただ、急速な円安に警戒感も出ており、当面は振れの大きな為替相場を予想する声が多い。

東京市場で先週1週間に円は対ドルで2円近く下落した。1週間の下落幅としては今年最大だ。

背景にあるのは米連邦準備理事会(FRB)の利上げ時期を巡る思惑だ。8日に米サンフランシスコ連邦準備銀行が「市場が将来の利上げを過小評価している」と指摘。米バンクオブアメリカ・メリルリンチは11日、FRBの利上げ予想を来年9月から6月へと早めた。

利上げ観測から米長期金利が上昇し、為替市場では「ヘッジファンドがドル買いを強めている」(HSBCの花生浩介氏)。シカゴ市場での投機筋の円の対ドルでの売り越し幅は約1.2兆円と今年最大の水準に膨らんだ。市場では「年内に1ドル=110円程度までの円安も視野に入ってきた」(みずほ銀行の田中誠一氏)との声もある。

ただ、急ピッチな円安は反動も大きいとの警戒心も浮上している。バークレイズ銀行の門田真一郎氏は「米国の早期利上げをかなり織り込んでおり、短期的には円高に振れるリスクは小さくない」と指摘する。

円相場の見通しを映す通貨オプション市場では今後1カ月間の予想変動率が約半年ぶりの高水準となっている。円安が進むとの見方と、反動の円高を警戒する見方が交錯していることを示す。

当面の焦点は16~17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)だ。イエレンFRB議長が記者会見で景気に前向きな見方を示せば利上げ観測に弾みがつく可能性もある。

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