2019年1月20日(日)

公的年金2年ぶり黒字 昨年度運用益、株価回復で7.9兆円

2017/7/7 20:10
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公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は7日、2016年度の運用益が7兆9363億円だったと発表した。5兆円超の運用損を計上した15年度から一転、2年ぶりの黒字。資産の5割弱を国内と海外の株式で運用しており、年度後半の株価上昇で保有資産の評価益が大きく膨らんだ。

16年度末時点での運用資産は過去最大の144兆9034億円。運用利回りは年5.86%のプラスだった。GPIFが公表した「運用損益」は主に株式といった保有資産の時価が期末時点からどれくらい増減したかを示すもので、ある時点で全体の資産価値をみるためのものだ。実際に株式などを手じまったりした場合の売買損益とは異なる。

運用益を資産別にみると、国内株が4兆5546億円と最も大きく、外国株式が4兆3273億円で続いた。米トランプ政権の財政出動に対する期待感で国内外で株価が上昇したことが背景だ。逆に米国などでの長期金利の上昇(債券価格は下落)で債券は国内外ともに運用損を計上した。

GPIFは資産の構成割合を定めたルールに沿って国内外の株式でそれぞれ25%を目安に投資できる。16年度末の割合は国内株式が23.28%、外国株式が23.12%まで上昇。国内債券は15年度末の37.55%から31.68%に減った。債券投資のシェア低下は「金利が低く再投資がしにくい」(高橋則広理事長)ため。

現在も株高傾向が続いていることで「昨年度を超える運用益で推移している」(野村証券の西川昌宏チーフ財政アナリスト)ものの、株式の割合が増えていることで価格変動リスクも高まる。

GPIFが公表した17年3月末時点の保有銘柄によると、シャープ株の保有数は1年前に比べ9割弱減少。東証1部から同2部に指定替えとなった影響とみられる。再建が迷走する東芝や先に法的整理に踏み切ったタカタ株も減らしていた。

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