2019年2月16日(土)

ミャンマー、外銀9行に免許 邦銀は最多の3行
円借款や工業団地造成… 経済成長へ日本重視

2014/10/1付
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【ヤンゴン=松井基一】ミャンマー政府は1日、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の邦銀3行を含む6カ国の9銀行に営業免許を交付したと発表した。外銀への免許交付は2011年春の民主化後初めて。日本の他に複数行が免許を得た国は2行が選ばれたシンガポールのみで、日本に対する厚遇ぶりが際立つ結果となった。

ミャンマーの国内銀行は近代化が遅れている(ヤンゴン)

ミャンマー中央銀行のセッ・アウン副総裁は1日、首都ネピドーで記者会見し「邦銀にはミャンマーの経済発展を後押しする力がある」と語った。オーストラリア・ニュージーランド銀行、バンコク銀行、中国工商銀行、マレーシアのメイ銀行のほか、シンガポールのユナイテッド・オーバーシーズ銀行やオーバーシー・チャイニーズ銀行なども免許を得た。

12カ国・地域の25行が免許申請していたが、インド、韓国、台湾などの銀行は選に漏れた。

日本政府は「アジア最後のフロンティア」とされるミャンマーとの関係を重視し、延滞債務の解消や多額の円借款供与の方針を表明している。最大都市ヤンゴン近郊では近代的工業団地の造成も官民で進めており、邦銀の免許取得の追い風となったもようだ。

免許を得ると、支店の開設が認められ、ミャンマーに進出した海外企業や地元銀行などに対し融資や貿易決済、海外送金などのサービスが提供できる。ただ、個人向けの金融サービスは国内銀行を保護するために外銀の参入は認められない。

一方、ミャンマーの銀行は最大手でも総資産が数千億円程度と小さい。企業の資金需要に応えられておらず、外銀に対する期待は大きい。

邦銀にとっては、中国の6分の1とされる人件費の安さや東南アジア有数の5000万人超の人口を持つミャンマーは未開拓の有力市場だ。各行は15年度の支店開設を目指す。

ただ、支店開設は「ミャンマー進出の第一歩にすぎない」(邦銀幹部)。金融部門の近代化を急ぐミャンマー政府は国内銀行への外資の出資を解禁する法改正も検討している。免許を得た外銀の中には、支店開設を足がかりに地元銀に対するM&A(合併・買収)を狙うところもある。

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