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二階氏が中国主席と面会、首相の親書渡す 北京で交流会

(更新)

【北京=島田学】中国を訪問している自民党の二階俊博総務会長は23日、北京市内で開いた日中交流行事の際、同席した中国の習近平国家主席に安倍晋三首相の親書を手渡した。両氏はその後、短時間、立ち話の形で面会した。二階氏によると、習氏は日中両国が戦略的互恵関係を進めていけば関係は改善するとの認識を示した。

交流行事は二階氏が会長を務める全国旅行業協会などを中心とする訪中団側が主催した「中日友好交流大会」。中国側が協力して人民大会堂で開いた。二階氏は過去にも大規模な訪中団を率いて同様の交流行事を開き、中国指導部が出席したことがある。

会場には習氏と二階氏がそろって入場し、まず習氏が演説。演説後、式次第の最中に二階氏が隣に座っていた習氏に親書を手渡した。その後、習氏が退席する際に短時間、立ち話をした。

二階氏によると、習氏は「安倍首相とは2度会い、互いに戦略的互恵関係をしっかりやっていこうとなっている。このまま進めていけば日中は良い結果になると期待している」と述べた。「首相によろしくお伝えください」とも語ったという。

二階氏は日中関係の改善について「互いにできることを協力しあって成果を挙げ、次の世代にバトンを委ねていけるようにしたい」と日中関係の改善に向け、双方の努力が必要だと呼びかけた。

二階氏は面会に先立つ交流行事でのあいさつでも「日中関係を支えるのは政治に左右されない民間の深い人的関係だ」と指摘。「中国と共に新時代を築いていきたい。平和友好を次の世代に引き継ぐことが我々の使命だ」とも強調した。

交流行事には日中双方から観光関係者らを中心に約3500人が参加。日本側からは20人超の国会議員や御手洗冨士夫・経団連名誉会長ら、中国側からは李金早・国家旅遊局長らが出席した。

二階氏は21日には広東省広州で中国共産党の次期最高指導部の有力候補、胡春華・同省党委員会書記と会談した。中国メディアは訪中団について「日中関係の雪解けをはっきり示している」(政府系英字紙チャイナ・デーリー)、「民間交流の好例だ」(国営新華社)と好意的に伝えている。

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