岸田氏「安倍後」に意欲 来年の総裁選には触れず
自民党岸田派(宏池会)会長の岸田文雄外相は19日、安倍晋三首相の後継に意欲を示し、準備を進める考えを表明した。東京都内で開かれた同派パーティーのあいさつで「安倍時代の後はいつか来る。宏池会として今から考えなければならない」と述べた。
ただ来年の党総裁選への対応には触れなかった。派内では首相の連続3選を想定し、次々回総裁選への出馬をにらむべきだとの声が強まっている。パーティーには首相も出席し「もうしばらく我慢して安倍政権を支えてもらいたい」とエールを送った。
岸田氏はあいさつで、宏池会が今年、創立60年だとした上で「寛容と柔軟性のある政治」「国民が安心感を持てる穏やかな政治」を目指すと強調。「政策を実行する力を蓄えなくてはならない。日本の政治のために汗をかく」と訴えた。〔共同〕