小池氏、公明と選挙協力に意欲 都議会与党に亀裂

2016/12/16 0:34
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 東京都議会での自民党と公明党の亀裂が広がっている。小池百合子東京都知事と対立姿勢を強める自民党に対し、公明党は小池氏に協力する姿勢に傾いており、小池氏側も15日、来夏の都議会議員選挙で協力に前向きな考えを示した。国政で連立を組む両党本部の執行部にも困惑が広がっている。

 15日に閉幕した都議会定例会で、小池氏が訴える知事給与を3カ月間、2割減額する改正条例が成立。都議会公明党はこれを評価した。小池氏は公明党に関し、記者団に「大変心強く思っている」とし「仲間づくりで足を引っ張り合っては効果がない。緻密な調整ができる仲間を増やしたい」と述べ、都議選に向けた協力を示唆した。

 都議会では自公が議員報酬の引き下げを巡り対立が続いている。公明党の東村邦浩幹事長は14日に連携見直しに言及し、15日も「今まで自民党と共同歩調を取ったが、是々非々で、独自の考えで対応する」と協力関係の見直しを示唆した。

 小池氏と対立を強める自民党、自民党との亀裂が生じるのを承知で小池氏と接近しているようにうつる公明党。この構図が表面化したのは「都議選を見据えた動き」(都関係者)との見方が広がっている。

 自公の党本部執行部は対応に頭を悩ませる。公明党は世論の支持を集める小池氏を敵に回したくないものの「国政や選挙で長年協力を続けてきた自民党との関係を見直そうというのはやり過ぎだ」(幹部)とみる。

 15日の党会合では慎重な対応をとるべきだとの声が続出。近く都議会側と協議する場を設ける方向だ。小池氏の選挙協力発言が都議会自民党を刺激し、溝が一層広がれば政権運営に影響が出かねないとの危機感もある。

 自民党は安倍政権が2020年の東京五輪などの幅広い政策課題で小池氏と連携する必要があるため、都議会自民党が小池氏と対立を先鋭化するのに戸惑いが根強い。都知事選で党の方針に反し小池氏を応援した区議7人を都連が除名処分にしたばかり。さらに小池氏と公明党が接近する事態に神経をとがらせる。

 一方の都議会自民党は15日の本会議討論でも、都議の一人が「知事の答弁は極めて不十分。『東京大改革』とは議会を形骸化させることか」と小池氏の会期中の答弁を厳しく批判した。

 党本部の幹部は同日、都議会自民党に関し「もう少し大人の対応をしてほしい」と苦言を呈した。

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