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ネスレ、自社株買いに2兆円 「物言う株主」投資直後

【ジュネーブ=原克彦】食品世界最大手のネスレ(スイス)は27日、2020年までに最大で200億スイスフラン(約2兆3400億円)の自社株買いを実施すると発表した。同社に対しては25日にアクティビスト(物言う株主)の米サード・ポイントが株式取得を開示し、自社株買いなどを求めたばかり。「食品の巨人」の対応が注目されていた。

ネスレは「将来に向けた企業価値の向上策」として今後の投資を成長率が高いコーヒーやペットフード、乳児食品などに絞り込むと表明。ミネラルウオーターと健康食品も対象に含めた。発表は「年初に始めた事業見直しの結果」とし、サード・ポイントからの出資が影響したかどうかについては言及していない。

自社株買いは米国の独立記念日に当たる7月4日に始める。市場環境を見ながら進める意向で、大半は「買収機会を見極めた後の19~20年に行う見通し」とした。

それまでに大型買収を手掛けた場合は、自社株買いの規模を縮小するとの見方も示した。有利子負債のEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)に対する比率は直近の0.8倍から20年には1.5倍にまで上昇すると予想している。

サード・ポイントは25日にネスレに35億ドル(約3900億円)を投資して株式の1.3%を取得したことを公表し、「株主還元では競合を大幅に下回っている」と指摘。ネスレが保有する化粧品世界大手ロレアルの株式売却や、自社株買いのためのレバレッジ(負債依存)拡大を求めた。

ネスレはこれまで長期的な視野での経営を重視することを強調していたため、アクティビストへの反応が投資家らの関心を集めていた。大規模な自社株買いの表明はサード・ポイントの意向に沿った形だが、ロレアル株を手放すかどうかには言及しなかった。

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