独バイエル、1~3月純利益38%増 通期予想を上方修正
【フランクフルト=深尾幸生】独医薬・農薬大手のバイエルが27日発表した2017年1~3月期決算は、純利益が前年同期比38%増の20億8300万ユーロ(約2530億円)だった。医薬品部門と化学子会社が好調で実質的な営業利益は23%増えた。17年12月通期の実質的な営業利益の予想をこれまでの「1ケタ中盤%」の増益から「10%台前半」に上方修正した。
売上高は12%増の132億4400万ユーロ。通期の予想は従来の490億ユーロから510億ユーロに引き上げた。医薬品事業は注力する眼科薬や経口抗凝固薬などが好調だった。
ポリウレタンをはじめとする化学品の単価上昇を受け、化学部門を分離した子会社のコベストロが大幅増収増益だった。