2019年6月18日(火)

三井住友海上、シンガポール損保買収 1750億円

2017/8/24 9:08 (2017/8/24 10:55更新)
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三井住友海上火災保険は24日、シンガポール損害保険大手のファーストキャピタルを買収すると発表した。買収総額は約1755億円。日本国内の保険市場では、人口減や若者の車離れなどに伴い自動車保険の頭打ちなどが見込まれる。企業向けを中心に高い収益力を持つ同社を取り込むことで、海外で稼ぐ力をテコ入れする。

ファーストキャピタルは、シンガポール最大の損保会社。現在カナダの金融グループであるフェアファクス社がファーストキャピタルの株式97.7%を保有。三井住友海上がこの全株式を来年3月末までに買い取る。

買収額は1株あたり約65ドル(約7千円)を予定する。新株発行などを伴う資金調達は行わず、買収資金は手元資金でまかなう。

ファーストキャピタルは、船舶分野の保険や企業向けの保険引き受けに強みを持つ。2016年時点の収入保険料は円換算で160億円、純利益は70億円だった。収入保険料と純利益はともに前の年に比べて10%以上増えており、近年、安定した収益を維持している。

三井住友海上は、今回の買収を通じて同社の高い収益力を獲得できると判断した。シンガポールはアジアの金融の中心地であり、同社のノウハウをいかすことで、アジア企業のほか現地に進出する日系企業でも保険の引き受けを拡大できると見込んだ。

三井住友海上は16年2月、英国の損保大手アムリンを約6千億円超で買収した。今回の買収は同社ではこれに次ぐ規模となる。今月15日には三井住友海上の持ち株会社であるMS&ADインシュアランスグループホールディングスが、豪大手生命保険チャレンジャーに440億円を出資すると決めており、経済成長と保険市場拡大の双方が見込めるアジアとオセアニア地域で、事業展開を進めている。

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