北海ブレント、11年ぶり安値 原油需給緩む懸念で

2015/12/21 22:33 (2015/12/22 1:19更新)
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 【ロンドン=黄田和宏】21日のロンドン市場で、原油相場の国際指標のひとつである北海ブレント原油先物(期近物)が一時1バレル36ドル近辺に下落し、2004年7月以来、約11年ぶりとなる安値をつけた。先週末に米国が原油輸出を解禁したことで、国際的な原油需給が一段と緩むとの懸念が強まっている。

 アジアで指標となる中東産ドバイ原油価格も21日に31ドル台に下げ、11年ぶりの安値を更新した。

 北海ブレントは21日、リーマン・ショック後の08年12月につけた安値の36.20ドルを下回り、一時36.04ドルまで下落した。米国が40年ぶりに原油輸出を解禁し、米国内の高水準の原油在庫が海外市場に流入しかねないとの警戒感が広がっている。

 世界的な供給過剰を背景に、これまでは北米指標のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物が下落で先行してきた。直近では一時1バレル33ドル台と、09年2月以来、約7年ぶりの安値圏で推移する。

 英JPモルガン・セキュリティーズのデビッド・マーティン氏は18日、16年1~3月期の北海ブレントの予測を従来より大幅に引き下げ、1バレル35ドルとした。米国の輸出解禁に加え、暖冬で暖房需要が低迷するとの見方が強まっているためだ。

 石油輸出国機構(OPEC)は今月初め、加盟国が現状の高水準の生産を継続することを容認した。イランの経済制裁解除に伴う輸出解禁が早ければ来年1~3月中にも予想されており、少なくとも日量50万バレルが市場に流入する可能性がある。

 モルガン・スタンレーのアダム・ロングソン氏は「リビアの供給が回復するリスクも高まっている」と指摘する。対立勢力が統一政府の樹立で合意し、生産回復への道筋が開けつつあるためだ。

 原油市場では16年中に供給過剰がピークを迎えるとの予測もあったが、「市場の調整が17年まで続く可能性がある」(ロングソン氏)との見方が出始めている。

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