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中国の民営石油大手、ロスネフチ株14%取得 1兆円

2017/9/9 18:51
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 【北京=多部田俊輔】中国の民営石油大手、中国華信能源はロシア国営石油大手のロスネフチの株式14.2%を取得する。同社株を共同保有するスイスの大手資源商社グレンコアと政府系ファンドのカタール投資庁から、計91億ドルと日本円に換算して1兆円近い価格で買い入れることで合意した。華信とロスネフチは共同で資源開発や製油所建設など業務での提携も進める。

 華信はロシア政府、英BPに次ぐロスネフチの3番目の大株主になる見通し。中国メディアによると、華信の創業者で経営トップの葉簡明董事会主席は「今回の買収で石油業界での影響力を高め、中国の旺盛な石油需要に対応していく」としている。

 華信は2002年設立の民営企業。ロシア、カザフスタン、アラブ首長国連邦(UAE)などの権益を相次ぎ取得し、16年の売上高は約4兆8000億円。習近平最高指導部が提唱する現代版シルクロード構想「一帯一路」の先兵の役割を自認するなど共産党に近い急成長の民営企業として注目を集めている。

 今回の株取得に先行して、華信とロスネフチは8月に包括的な戦略提携で合意した。中国を含むアジア太平洋地区で原油や天然ガスの探査や開発に加え、製油所の建設や石化製品の販売、金融サービスを共同で手掛ける内容。水面下で検討していた資本提携の実現で中ロがエネルギー分野で連携を深めることになる。

 グレンコアとカタール投資庁は16年12月にロスネフチの株式19.5%を取得したばかり。華信が市場よりも割高な価格を提案したため、大半の株式の売却に踏み切ったとみられる。

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