2019年6月17日(月)

ベゾス氏の宇宙VB、初の衛星打ち上げへ

2017/3/8 9:40
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【シリコンバレー=兼松雄一郎】米アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏が経営する米宇宙ベンチャーのブルーオリジンは7日、仏衛星大手のユーテルサット・コミュニケーションズから初の衛星打ち上げ契約を獲得したと発表した。ライバルの米テスラの創業者であるイーロン・マスク氏が経営する米スペースXとの顧客獲得競争がいよいよ本格化する。

ブルーオリジンもスペースXと同様に、打ち上げたロケットの再利用を計画している。ベゾス氏は同日、「我々が宇宙進出へのコストを下げる」とコメントした。

同社は宇宙旅行や宇宙実験用のロケット「ニューシェパード」の開発を進めている。高度100キロメートル超まで打ち上げ、一時的に無重力状態になった後で落ちて地上に戻る。早ければ今年中にも有人試験飛行を始める計画だ。ただ、これはより高く打ち上げる必要がある衛星には使えない。

大型の人工衛星を静止軌道に打ち上げる場合、高度約3万6千キロメートルまで到達させる必要がある。ブルーオリジンは衛星打ち上げに使える新ロケット「ニューグレン」を開発しており、今回の受注につなげた。同社は既に米フロリダ州にロケット工場を持ち、米空軍基地にある打ち上げ台も確保している。

これまで米宇宙産業では、米航空宇宙局(NASA)の競争促進政策を追い風にスペースXがロッキード・マーチンとボーイングの合弁に価格破壊で戦いを挑み、受注を増やしてきた。これにブルーオリジンも加わればさらに競争が激しくなる。宇宙輸送コストが低減されれば宇宙開発の加速も期待される。

トランプ政権は米国内に製造拠点がある防衛、航空・宇宙産業による雇用創出効果を期待して、宇宙開発への積極姿勢を打ち出し始めている。

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