英上院、EU離脱法案を再度修正 下院で再審議へ

2017/3/8 9:18
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【ロンドン=小滝麻理子】英議会上院は7日、欧州連合(EU)へ離脱を通知する権限をメイ首相に与える法案を巡り、離脱の最終案を議会に諮る追加条件を盛り込んだ修正案を賛成366、反対268で可決した。法案は下院に差し戻され、13日から再審議される予定だ。交渉の手足を縛られることを懸念する英政府は、下院で修正案の否決を目指す考えで、3月中にEUに離脱通知する方針を堅持している。

上院は1日にも在英のEU市民の権利保障を求める修正案を可決している。今回の修正案は離脱の最終案に加え、EUの合意なしに離脱する場合も議会に承認を求めることを義務付ける内容だ。

英政府は修正がEUとの離脱交渉の妨げになると反発している。デービスEU離脱担当相は上院での修正案可決について「失望した」と述べ、与党の保守党が過半数を握る下院で修正案の否決を目指す考えを示した。下院は先月、政府原案通りの法案を可決している。

上院で2度にわたり修正案が可決されたことはメイ政権には打撃だが、英政府が目指す3月中の離脱通知は可能との声は多い。下院が修正案を否決した場合、上院がさらに修正を求めて審議が長期化する可能性は現時点では低いとみられているためだ。

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