ロンドン株27日 大幅反落 中国や旅行関連株に売り
【NQNロンドン】27日のロンドン株式市場で、FTSE100種総合株価指数は大幅に反落した。前週末の終値に比べ173.93ポイント(2.3%)安の7412.05と、2019年12月中旬以来、約1カ月半ぶりの安値(終値ベース)で引けた。下げ幅は、米経済指標の悪化で世界景気の減速懸念が強まった19年10月2日以来の大きさとなった。ほぼ全面安となった。
中国の新型肺炎の感染拡大で世界の経済活動が減速するとの懸念が強まった。投資家が運用リスクを取りにくくなるとの見方から欧州の各国株式市場で売りが加速した。幅広い銘柄に売りが広がるなか、中国関連株や旅行関連株の急落ぶりが目立った。
航空のインターナショナル・エアラインズ・グループと中国依存度が高い保険のプルーデンシャルがそれぞれ5%超安となり、相場の下げを主導した。クルーズのカーニバルやインターコンチネンタル・ホテルズ・グループ、高級ファッションのバーバリー・グループも安かった。銅と原油相場の大幅安を受けて鉱業株と石油株も売り込まれた。上昇したのは総合ヘルスケアのNMCヘルスなど数銘柄だった。