ロンドン株16日 大幅反発 ロールス・ロイスなど急伸
【NQNロンドン】16日のロンドン株式市場で、FTSE100種総合株価指数は大幅に反発した。前週末の終値に比べ104.90ポイント(1.7%)高の6421.29と、終値では6月以来、約5カ月ぶりの高値で引けた。構成銘柄の約7割が上昇した。
16日早朝に発表された中国経済指標の改善を好感した買いが優勢で始まった。昼前に新型コロナウイルスワクチンの開発を手がけるバイオ製薬のモデルナが、ワクチンの臨床試験(治験)で高い有効性が示されたとの発表をきっかけに買い勢いが加速した。ワクチンの早期普及による経済の正常化への期待が再燃し、景気敏感株を中心に上昇した。
航空機エンジンのロールス・ロイス、航空のインターナショナル・エアラインズ・グループ、レジャー・外食のウイットブレッドは急伸し、それぞれ10%近く上げた。インターコンチネンタル・ホテルズ・グループも高くなった。中国の景気動向に影響を受けやすい石油株や鉱業株、銀行株など金融株は朝方から買いが続いた。巣ごもり需要が追い風となるネット専業スーパーのオカド・グループとネット食品デリバリーのジャスト・イートは売られた。