米国株、ダウ反落し36ドル安 欧州と中国の株安を嫌気、利益確定売りも重荷

2015/5/29付
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【NQNニューヨーク=岩切清司】28日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落した。終値は前日比36ドル87セント(0.2%)安の1万8126ドル12セントだった。欧州や中国の株安が波及した。前日に上昇した反動から、利益を確定する売りが出たことも相場の下押し要因となった。

米市場で目立った売買材料はなかった。前日の欧州市場ではギリシャの債務不安がやや後退し株高につながった。しかし、28日は同国の金融支援を巡って具体的な事態の進展がなく、世界市場で失望を招いた。ドイツなど欧州の主要国で株式相場が下落すると、米株式にも売りが及んだ。

加えて中国では上海総合指数が6%超も急落。米国でも投資家心理の悪化につながり、株式相場の重荷となった。

前日にダウ平均は121ドル上げただけに、買い材料に乏しい中では利益を確定する売りが優勢となりやすかった。

この日発表された週間の米新規失業保険申請件数は市場予想を上回ったが相場の反応は限定的だった。

前日に過去最高値を更新したナスダック総合株価指数も反落。同8.617ポイント(0.2%)安の5097.976となった。

業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「資本財・サービス」や「エネルギー」など7業種が下落。一方で「公益事業」のほか「素材」などが上げた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約6億9000万株(速報値)、ナスダック市場は約16億7000万株(同)。

会員制卸売コストコ・ホールセールは四半期決算で売上高が市場予想に届かず売られた。外国為替証拠金(FX)取引のFXCMは大幅安。香港事業を日本の楽天証券へ売却すると発表したが、事業の先行き不透明感につながった。建設機械のキャタピラーやマクドナルド、航空機のボーイングも安い。

一方で、半導体のアバゴ・テクノロジーがしっかり。増収増益の決算を公表したうえ、ブロードコムの買収も正式に発表すると業績期待が改めて高まった。衣料のアバクロンビー・アンド・フィッチは強気の業績見通しが評価につながり買われた。新製品の投入を明らかにした小型ビデオカメラのゴープロも上げた。化学のデュポンやインテル、医薬のファイザーも上昇した。

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