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米国株、ダウ反落し12ドル安 利益確定売りも業績期待は支え、ナスダック最高値

【NQNニューヨーク=森田理恵】8日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落し、前週末比12ドル87セント(0.1%)安の2万5283ドル00セントで取引を終えた。業績期待を背景に小高く推移する場面が多かったが、前週末まで3日続けて過去最高値を更新した後とあって買いの勢いは乏しく、取引終盤に下げに転じた。

ゴールドマン・サックスや医療保険のユナイテッドヘルス・グループ、映画・娯楽のウォルト・ディズニーが下げ、ダウ平均を下押しした。

12日の金融大手JPモルガン・チェースとウェルズ・ファーゴを皮切りに、今週から米主要企業の2017年10~12月期決算の発表が始まる。目先は12日に17年12月の消費者物価指数(CPI)や小売売上高など重要指標の発表も控え「目立った材料のなかった8日は買いが小休止した」(ワンダーリッチ・セキュリティーズのアート・ホーガン氏)との声がある。

ダウ平均は前週末に付けた過去最高値を上回る場面もあった。アナリストが投資判断を引き上げた建機のキャタピラーや航空機・機械のユナイテッド・テクノロジーズ(UTC)が上げて相場上昇をけん引した。今回の決算発表では「好景気による業績拡大に加え、米税制改革の効果を新たに織り込む動きも出てきそう」(ホーガン氏)といい、市場の期待は高い。

半面、大手金融機関の間では繰り延べ税金資産の再計算などが利益を押し下げるとの見方が出ている。この日は米金利が低下したことも重なり、ゴールドマンやバンク・オブ・アメリカ、シティグループなど金融株には下げが目立った。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は5日続伸し、前週末比20.828ポイント(0.3%)高い7157.386で終えた。5日続けて最高値を更新した。画像用半導体(GPU)のエヌビディアが急伸。自動運転向け人工知能(AI)技術で独フォルクスワーゲン(VW)や米ライドシェア最大手ウーバーテクノロジーズなどと提携したと発表し、好感した買いを集めた。電気自動車(EV)のテスラも大幅に上げた。

業種別S&P500種株価指数は全11業種のうち「公益事業」「エネルギー」など9業種が上昇した。一方、「ヘルスケア」「金融」は下げた。

小型カメラのゴープロが急落した。朝方に17年10~12月期の売上高が想定を大幅に下回ったようだと発表。大幅な人員削減とともにドローン事業からの撤退を明らかにした。その後に身売りに向けて証券会社を雇ったと伝わり下げ幅を縮めたが、約13%下げて取引を終えた。

アップルは小幅安。物言う株主のジャナ・パートナーズらが若年層のスマートフォン中毒に対処すべきだと求める内容の書簡を送ったことが明らかになった。同業買収を発表したセルジーンをはじめ、バイオジェンやアレクシオン・ファーマシューティカルズなどバイオ医薬株が軒並み大きく下げた。ダウ平均の構成銘柄ではファイザーやゼネラル・エレクトリック(GE)が下げた。

百貨店のコールズが買われた。年末商戦の好調を受け、18年1月期通期の利益見通しを上方修正した。ハードディスク駆動装置(HDD)大手のシーゲート・テクノロジーと国際送金サービスのウエスタンユニオンは、仮想通貨リップルの管理会社の株式保有を巡る思惑でともに急伸した。

ダウ銘柄では小売りのウォルマート・ストアーズの上げが目立った。

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