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米国株、ダウは続伸 51ドル高、FOMC受け買い、ナスダックは続落

【NQNニューヨーク=森田理恵】27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比51ドル23セント(0.3%)高の1万8041ドル55セントで終えた。22日以来3営業日ぶりに1万8000ドル台を回復して終えた。

米連邦準備理事会(FRB)は27日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利の据え置きを決定。先行きの追加利上げについても明確な道筋は示さなかった。市場ではFRBが追加利上げに慎重姿勢を保っているとの見方が広がり、買い安心感が強まった。5カ月半ぶりの高値をつけた原油先物相場なども買い材料視された。

朝方は売り優勢で、下げ幅を70ドルに広げる場面があった。FOMCの結果発表を控えた持ち高調整売りのほか、26日夕に13年ぶりの減収決算を発表したアップルの急落が重荷となった。

午後のFOMC声明を受けて買いの勢いはやや増した。ただ、声明が金融市場などへの警戒を3月よりも弱めたことを受け、市場の一部では6月利上げの可能性は残したとの見方が出た。ダウ平均は取引終了にかけてはやや伸び悩んだ。

ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は5日続落し、前日比25.142ポイント(0.5%)安の4863.141で終えた。FOMCの結果発表で買いがやや強まったが、上げに転じるほどの勢いはなかった。

業種別S&P500種株価指数は全10業種のうち7業種が上昇した。「電気通信サービス」「エネルギー」などが上げた。一方、「IT(情報技術)」「ヘルスケア」などが下げた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約10億株(速報値)、ナスダック市場は約20億9000万株(同)だった。

航空機のボーイングが上昇した。朝方発表した1~3月期決算で売上高が市場予想を上回り、好感した買いが入った。機械・航空機関連のユナイテッド・テクノロジーズも増収などを好感した買いが優勢となった。

一方、ヤフーが小安い。物言う株主で知られるヘッジファンド、スターボード・バリューから取締役4人を迎え入れることで合意したと発表したが、経営を巡る不透明感は晴れていないとの受け止めが多く、買いは続かなかった。

アップルは6%安で終え、ダウ平均の採用銘柄では下落率が最も大きかった。ほかに医療保険のユナイテッドヘルス・グループやマイクロソフト、ナイキが下げた。

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