米国株、大幅続伸しダウ369ドル高 世界株高や堅調な米景気受け

2015/8/28付
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【NQNニューヨーク=神能淳志】27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に続伸した。終値は前日比369ドル26セント(2.3%)高の1万6654ドル77セントだった。2日間の上げ幅は988ドルに達し、18日から6日間の下げ幅(1878ドル)の半分以上を戻した。世界的な株高や米景気の堅調さを受けた買いが米株式相場を押し上げた。

27日は世界的に株価が上昇した。中国・上海株は6営業日ぶりに反発したほか、日本を含むアジアや欧州などの主要な株価指数も軒並み上がった。投資家心理が一段と改善し、米株式相場にも追い風となった。

米商務省が発表した4~6月期の米実質国内総生産(GDP)改定値は前期比年率3.7%増と速報段階(2.3%増)から大幅に上方修正された。市場予想(3.3%増)を上回り、米景気の回復基調が改めて意識されたことも米株式の買い安心感につながった。

週初に約6年半ぶりの安値まで下げたニューヨーク原油先物相場が27日は42ドル台まで戻した。業績への警戒が緩み、石油大手のシェブロンが大幅高となり、相場をけん引。ダウ平均を構成する全30銘柄が上昇した。

もっとも、米株式相場は上げ幅を縮める場面もあった。連日の急速な上げで「短期的な利益確定を目的とした売りも出やすい」(ロックウェル・グローバル・キャピタルのカーディロ氏)という。高値圏では持ち高調整を目的とした売りも増え、相場の重荷となった。

ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も続伸し、前日比115.172ポイント(2.5%)高の4812.708で終えた。

業種別S&P500種株価指数は全10業種が上昇した。「エネルギー」が5%高と上昇率が最も大きかったほか「素材」や「金融」なども上がった。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約12億6000万株(速報値)、ナスダック市場は約22億9000万株(同)だった。

個別銘柄では鉱業のフリーポート・マクモランが急伸した。銅など資源価格の下落を受けて2016年の設備投資計画を下方修正したが、低迷する業績に目先は歯止めが掛かるとの思惑から買われた。

一部報道で製薬アボット・ラボラトリーからの買収提案を受け入れる方向で準備を進めていると伝わった医療機器のセント・ジュード・メディカルも上昇。四半期決算で黒字に転換したディスカウントチェーンのバーリントン・ストアーズも買われた。

一方で、宝飾大手のティファニーが安い。四半期決算が市場予想を下回ったほか、通期の業績見通しも市場の期待に届かなかったことが嫌気された。四半期決算で売上高が市場予想を下回ったディスカウントストアのダラー・ゼネラルも下落した。

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