米国株、3日ぶり反発 ダウ121ドル高、ナスダックは1カ月ぶり最高値

2015/5/28付
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【NQNニューヨーク=神能淳志】27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発した。終値は前日比121ドル45セント(0.7%)高の1万8162ドル99セントだった。前日までに大きく下げた反動から、米株式には目先の戻りを期待した買いが優勢となった。欧州株高を受けて投資家心理が改善したほか、米ハイテク株の上昇も相場を押し上げた。

一部報道でギリシャの債務問題を巡り、同国と債権団との間で合意文書の作成に着手したと伝わった。金融支援を巡る交渉が解決に向かうとの期待から、欧州ではドイツ株が1%超上げるなど主要国の株価指数が軒並み上昇。米株式相場にも買いが及んだ。

ダウ平均は前日には190ドル安と約1カ月ぶりの下げ幅を記録。27日は新たな取引材料となる米経済指標の発表がないなか、値ごろ感から買いが入った。半導体企業の買収に絡む思惑からハイテク株が大幅高となったことも相場を支えた。

一方で、外国為替市場では円が対ドルで一時1ドル=124円台に下げ、約7年11カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けた。主要通貨に対するドル高基調が続いていることもあって、米国外での売上比率が高い主要企業の業績を圧迫するとの懸念も根強く意識され、積極的に米株式の上値を追う動きは限られた。

ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに大幅反発した。前日比73.842ポイント(1.5%)高の5106.593で終え、4月24日に付けた過去最高(5092.085)を約1カ月ぶりに上回った。

一部報道で無線通信関連の半導体を手掛けるアバゴ・テクノロジーが同業のブロードコムを買収することで話を進めていると伝わり、業界再編への期待もあって半導体関連株が軒並み上昇した。アップルやマイクロソフトなど時価総額の大きい銘柄が買われたことも指数を押し上げた。

業種別S&P500種株価指数は全10業種のうち9業種が上昇した。「IT(情報技術)」の上昇率が最も高かったほか、「ヘルスケア」や「金融」などの上げも目立った。一方で「エネルギー」が下落した。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約7億2000万株(速報値)、ナスダック市場は約17億6000万株(同)だった。

個別銘柄では、宝飾品のティファニーが急伸した。27日発表した四半期決算は減収減益だったが、市場予想ほど悪化しなかったことが好感された。ニュース配信アプリを手掛ける企業に対して買収を打診したと伝わったグーグルも高い。

一方で、高級服飾のマイケル・コース・ホールディングスが20%超下げた。四半期決算にあわせて公表した業績見通しが慎重だと受け止められ、売りが膨らんだ。四半期決算で売上高が市場予想を下回った住宅建設販売のトール・ブラザーズも安い。

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