米国株、ダウ小幅続伸し6ドル高 小売大手が押し上げも上値重い

2015/11/18 6:30
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【NQNニューヨーク=神能淳志】17日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に続伸した。終値は前日比6ドル49セント(0.0%)高の1万7489ドル50セントだった。四半期決算が好感された小売大手の一角が大幅高となり、ダウ平均を押し上げた。ただ、上値を追う手掛かりに欠いたほか、16日に相場が大きく上げた反動から持ち高調整を目的とした売りも出やすかった。

米小売り最大手のウォルマート・ストアーズが17日朝発表した2015年8~10月期の決算は減収減益だった。しかし併せて示した業績見通しが市場予想をやや上回ったことが好感され、株価は4%高で終えた。四半期決算で1株利益などが市場の期待を上回ったホームセンター大手のホーム・デポも上昇し、2銘柄でダウ平均を50ドル近く押し上げた。

欧州中央銀行(ECB)による追加の金融緩和の観測から、フランスやドイツなど欧州主要国の株価指数が軒並み上げた。パリでの同時テロが金融・資本市場に与える影響は限られるとの見方が浸透し、投資家心理が改善したことも米株式の買いを誘い、ダウ平均は昼前には上げ幅を116ドルまで広げた。

ただ、ダウ平均は取引終了にかけては下げに転じる場面もあった。17日発表された10月の米消費者物価指数(CPI)は市場予想に沿った伸びだったほか、10月の米鉱工業生産指数は市場予想に反して小幅に低下した。年内の米利上げ予想は根強い半面、米景気の先行き不透明感も意識された。新たな取引材料に欠くなか、16日にダウ平均が237ドル上げた反動もあって米株式には買いの勢いが続かなかった。

ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も小幅に続伸し、前日比1.398ポイント(0.0%)高の4986.015で終えた。

業種別S&P500種株価指数は全10業種のうち3業種が上昇した。「ヘルスケア」「電気通信サービス」などが上げた。一方、「公益事業」「エネルギー」など7業種は下げた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約10億7000万株(速報値)、ナスダック市場は約18億株(同)だった。

個別銘柄ではディスカウント小売りのTJXが高い。発表した四半期決算は増収減益だったが、1株利益などが市場の期待を上回ったことが買い材料視された。18日に四半期決算を公表する米ホームセンター2位のロウズも買われたほか、ダウ平均の構成銘柄では半導体のインテルや航空機・機械のボーイングが上げた。

一方で、ゼネラル・エレクトリック(GE)が小幅安。クレジットカード事業の分離を発表したが、高値圏で推移していたため利益確定を目的とした売りに押された。米著名投資家デイビッド・アインホーン氏のファンドが保有株を大きく減らしたことが明らかになった太陽光発電のサンエジソンは3割超も急落した。ダウ平均では建機のキャタピラーや石油大手のエクソンモービルなどが下げた。

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