米国株、反落 ダウ296ドル安、アマゾンへの失望売りがハイテク株に波及
【NQNニューヨーク=川内資子】26日の米株式相場は反落した。ダウ工業株30種平均は前日比296ドル24セント(1.2%)安の2万4688ドル31セントで終えた。前日夕に発表した2018年7~9月期決算への失望からアマゾン・ドット・コムやアルファベット(グーグル)が売られ、ハイテク株を中心に売りが優勢となった。
アマゾンの決算は海外事業の伸び悩みで売上高が市場予想ほど増えず、売上高見通しも市場予想を下回った。株価は約8%下げた。アルファベットは売上高が市場予想に届かず、株価は2%安となった。ネットフリックスやアップルなど主力ハイテク株全般に売りが広がった。投資家心理が悪化し、ダウ平均は一時539ドル安となった。
ただ、投資家心理を測る指標となる米株の変動性指数(VIX)の上昇が一服すると、相場も下げ幅を縮めた。20を上回ると不安心理が高まった状態とされるVIXは一時前日より約14%高い27台に上昇したが、前日より低い水準で終えた。
前日夕に発表した決算が市場予想を上回る増収増益だったインテルが終始高く推移し、ダウ平均を支えた。ゼネラル・モーターズ(GM)やレナーなどこのところ軟調だった自動車銘柄や、住宅建設関連銘柄の一角にも買い直しが入った。
ナスダック総合株価指数は同151.123ポイント(2.1%)安の7167.213で終えた。