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米国株、ダウ829ドル高 2月下旬以来の高値 雇用情勢の改善で

【NQNニューヨーク=岩本貴子】5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5日続伸した。前日比829ドル16セント(3.2%)高の2万7110ドル98セントで終えた。2月24日以来の高値。5日発表の5月の米雇用統計で雇用者数が市場予想に反して急増した。経済活動の再開で米景気が早期回復に向かうとの楽観論が広がり、景気敏感株を中心に幅広い銘柄が買われた。

雇用統計では景気動向を映す非農業部門雇用者数が前月比250万9千人増えた。800万人程度の減少を見込んでいた市場予想に反し、戦後最大の増加となった。新型コロナウイルスの影響で失業者が増えていたサービス業などでの増加が目立ち「再雇用が想定以上の速度で進んでいる」(TD証券)と受け止められた。

米株価指数先物市場では「二番底」を見越した売りで、投機筋の売り残が積み上がっていた。予想外に強い雇用統計に慌て、損失覚悟の買い戻しに動いたのも相場を押し上げたとみられる。

個別では業績が景気に影響されやすい銘柄が買われた。銀行のJPモルガン・チェースは4%高、建機のキャタピラーは5%高となった。旅客需要の回復で航空機受注が持ち直すとの見方から、航空機のボーイングは11%上昇した。米原油先物が1バレル39ドル台と3カ月ぶりの水準に上昇し、エクソンモービルが8%上げるなど石油株の上昇も目立った。

米CNBCは5日、「米政権は中国の航空会社による米中定期便の運航禁止を見直す」と伝えた。米運輸省は16日から禁止すると3日に発表していた。米中関係が一段と悪化するとの懸念が和らぎ、株買いを後押しした面もある。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は198.27ポイント高の9814.08で終えた。一時は9845.69まで上昇し、2月19日に付けた過去最高値(9817.18)を上回った。スマートフォンのアップルが4カ月ぶりに上場来高値を更新。インテルやブロードコムなど半導体株も軒並み買われた。

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