米国株 ダウ反落し179ドル安 中国景気を懸念、バイオや自動車株に売り

2015/9/23付
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【NQNニューヨーク=岩切清司】22日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落した。終値は前日比179ドル72セント(1.1%)安の1万6330ドル47セントとなった。世界経済の先行き不安に加え、バイオ製薬関連株や自動車株に売りが優勢となり指数を押し下げた。ダウ平均の下げ幅は288ドルに達する場面もあった。

アジア開発銀行(ADB)は22日、2015年の中国の国内総生産(GDP)の成長率予想をこれまでから0.4ポイント引き下げて6.8%増に下方修正した。中国景気への警戒感が改めて強まり景気敏感株が売られた。中でもブラジル資源大手ヴァーレや英豪リオ・ティントの米預託証券(ADR)の下げが目立った。

23日には9月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が発表の予定。内容を見極めたいとする投資家も多かった。

米バイオ製薬関連株の売りが続いたことも投資家心理を冷やした。21日に米大統領選の民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官がツイッター上で「特殊医薬品の価格つり上げは言語道断」と投稿したことで業績不安が強まった。市場では「バイオ株は今後も米株式市場の平均を上回る下落が続く公算が大きい」(運用会社アーマード・ウルフのブラッド・カーン氏)との指摘があった。医薬バイオ銘柄を中心に構成されるナスダック・バイオテクノロジー株指数も3日続落した。

独フォルクスワーゲン(VW)が米国で発覚した排ガス不正問題を受けて対策費用を65億ユーロ(約8700億円)を計上すると発表。さらにドイツや韓国などが米に追随して調査に乗り出すなど問題が深刻化すると、欧州市場で主要国の株価指数が大幅に下落した。

世界的な自動車業界への影響も懸念され、米市場ではゼネラル・モーターズ(GM)などにも売りが波及した。

ナスダック総合株価指数も反落した。同72.232ポイント(1.5%)安の4756.723となった。

業種別S&P500種株価指数は全10業種が下落。「素材」や「IT(情報技術)」、「資本財・サービス」の下げが目立った。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約9億6000万株(速報値)、ナスダック市場は約19億8000万株(同)だった。

ゴールドマン・サックスが安い。ブランクファイン最高経営責任者(CEO)ががんの一種であるリンパ腫をわずらっていると発表した。原油先物相場が下落し石油のシェブロンも売られた。航空機・機械のユナイテッド・テクノロジーズやボーイングも下げた。

四半期決算で増益を確保した食品のゼネラル・ミルズがしっかり。化学のデュポンや医療品・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソンも高い。

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