2019年6月21日(金)

米国株、ダウ反発し200ドル高 米利上げ観測の後退で、一時は258ドル安

2015/10/3付
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【NQNニューヨーク=神能淳志】2日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発した。終値は前日比200ドル36セント(1.2%)高の1万6472ドル37セントだった。米雇用情勢が市場の期待ほど改善しなかったことを受け、米株式には売りが先行した。ただ、米連邦準備理事会(FRB)による利上げの開始時期が年明けにずれ込むとの見方が浮上し、米株式には次第に買いが優勢となった。

米労働省が発表した9月の米雇用統計では非農業部門の雇用者数が前月比14万2000人増えた。市場予想(20万人程度の増加)を大きく下回ったほか、7月や8月分も下方修正された。前月からの賃金の伸びもほぼ横ばいにとどまるなど米景気の先行きに対する不透明感が意識され、米株式には売りが加速。午前にダウ平均は下げ幅を258ドルまで広げる場面があった。

午後に入るとダウ平均は上げに転じた。米雇用情勢の改善一服を背景に、仏銀大手のBNPパリバが米利上げの開始時期の予想を来年3月まで遅らせるなど市場では年内の利上げは困難との見方が浮上している。事実上のゼロ金利政策が長引くとの思惑から、米株式には市場への資金流入を期待した買いが広がった。

ニューヨーク原油先物相場が反発し、シェブロンなどのエネルギー株に業績改善を期待した買いが入ったことも相場を押し上げた。米雇用統計の発表を終え、目先は悪材料が出尽くしたとの見方も自律反発を見込んだ買いを促した。

ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、前日比80.691ポイント(1.7%)高の4707.775で終えた。バイオ株指数が3日続伸するなど大きく売り込まれたバイオ製薬株の下げ止まりが鮮明になったことが指数を押し上げた。四半期決算で売上高が市場予想を上回ったマイクロン・テクノロジーが買われるなど半導体株の上げも相場を支えた。

業種別S&P500種株価指数は全10業種のうち9業種が上昇した。「エネルギー」や「素材」が相場をけん引し「ヘルスケア」も上げた。一方で「金融」が下落した。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約10億8000万株(速報値)、ナスダック市場は約21億3000万株(同)だった。

個別銘柄ではソフトバンク傘下で米携帯のスプリントが高い。人員削減を含むリストラ策を実施して今後半年で最大25億ドルのコストを削減する計画だと伝わり、業績改善を期待した買いが入った。退職年金給付の債務削減を発表した百貨店のJCペニーも買われたほか、ダウ平均の構成銘柄では製薬のファイザーや建機のキャタピラーも上げた。

一方で、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)などを運営するCMEグループが安い。9月の一日あたりの平均取引量が前年同月を7%下回ったと発表したことが嫌気された。米利上げ時期が遅れるとの観測から利ざやの改善期待が剥落したJPモルガン・チェースが売られたほか、通信大手のベライゾン・コミュニケーションズも下げた。

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