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米国株、ダウ8日続落し196ドル安 貿易摩擦の広がりを懸念 自動車株安い

【NQNニューヨーク=森田理恵】21日の米株式市場でダウ工業株30種平均は8日続落し、前日比196ドル10セント(0.8%)安の2万4461ドル70セントと5月末以来の安値で終えた。8日続落は2017年3月下旬以来1年3カ月ぶり。米国と各国の貿易摩擦を警戒し、投資家が運用リスクを避ける流れが続いた。午後には一時250ドル強下落した。

米政権による鉄鋼・アルミニウムへの関税発動に対抗し、21日はインド政府が報復関税をかける考えを示した。トルコも3億ドルの報復関税を発動しており、米国との貿易摩擦が拡大するとの警戒感が強まった。

航空機のボーイングや建機のキャタピラー、工業製品・事務用品のスリーエム(3M)など海外売上高比率の高い銘柄への売りが続いた。米中の貿易戦争を理由に、独ダイムラーが2018年の利益見通しの下方修正を発表。これを嫌気し、ゼネラル・モーターズ(GM)やフォード・モーターが売られた。

22日に石油輸出国機構(OPEC)総会を控え、シェブロンなど石油株が下げたこともダウ平均を下押しした。

米最高裁が21日、オンライン小売業者に売上税の徴収を義務付ける権限を、州政府に与える判決を下した。ネット通販大手のアマゾン・ドット・コムが売られ「主力ハイテク株にも利益確定売りが波及した」(スウォーズモア・グループのカート・ブランナー氏)との声があった。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反落し、前日比68.563ポイント(0.9%)安の7712.952で終えた。

売上税を巡る最高裁の決定を受け、家具のネット通販を手掛けるウェイフェアやオーバーストック・ドット・コム、電子商取引大手のイーベイなどが下げた。

インテルが安い。ブライアン・クルザニッチ最高経営責任者(CEO)が社内規則に反し、過去に従業員と「合意に基づき交際」していたとして辞任を発表した。

四半期決算を手掛かりに外食のダーデン・レストランツやスーパーのクローガーが急伸。半導体のマイクロン・テクノロジーは前日夕の決算説明会で強気の業績見通しを示し、買いが優勢となった。

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