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米国株、ダウ反発し55ドル高 金融・石油株が高い、ボーイングが重荷

【NQNニューヨーク=森田理恵】21日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発し、前日比55ドル64セント(0.2%)高の2万4782ドル29セントで終えた。税制改革法案が前日に米議会を通過し、米景気の押し上げ期待が高まった。原油高で石油関連株が買われたのも相場を支えた。ただ、航空機のボーイングの下げが重荷となり、取引終盤になって伸び悩んだ。

米金利が高止まりしたこともあり、ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなど金融株が大幅高。原油相場の上昇を追い風にシェブロンやエクソンモービルも買われ、4銘柄でダウ平均を約85ドル押し上げた。

税制改革の議会通過を受け、米企業から従業員への賞与支給や賃上げ、投資などの発表が相次いだ。消費拡大や設備投資を通じた米景気の拡大への期待が高まった。個別では従業員の最低賃金引き上げを発表した金融大手のウェルズ・ファーゴや、特別賞与の支給を発表したCATV・メディア大手コムキャストの上げが目立った。

経済指標が軒並み米景気の好調を示したことも米株の買い安心感を誘った。米調査会社コンファレンス・ボードが発表した11月の景気先行指数は前の月から上昇。米フィラデルフィア連邦準備銀行がまとめた12月の製造業景況指数も前の月に比べた伸び率が市場予想以上だった。

もっとも、ダウ平均は取引終盤に伸び悩んだ。航空機のボーイングがブラジル社の買収交渉に入ったと発表した。短期的な財務負担への警戒感からボーイング株が1%ほど下げ、1銘柄でダウ平均を20ドル弱押し下げた。

一部報道で、米ホワイトハウスが空席の米連邦準備理事会(FRB)副議長にローレンス・リンゼー元FRB理事の起用を検討していると伝わった。相場の反応は限られた。

ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに小反発し、前日比4.402ポイント(0.1%)高の6965.361で終えた。チャーター・コミュニケーションズやコムキャストなどCATV関連株の上げが目立った。一方、フェイスブックやアマゾン・ドット・コムなど主力株が取引終盤にかけて下げに転じた。アプライドマテリアルズなど半導体関連株も売られ、上値は重かった。

業種別S&P500種株価指数は全11業種のうち「エネルギー」「金融」など6業種が上昇した。一方、「公益事業」や「不動産」は下落した。

スポーツ用品販売のフィニッシュ・ラインが大幅高。17年9~11月期決算で既存店売上高が市場予想に反して増え、好感した買いが入った。コンサルティングのアクセンチュアは朝方発表した9~11月期決算が予想以上の増収増益となり、大幅高。飲料のロングアイランドアイスティーは社名を「ロング・ブロックチェーン」に変更すると発表したのを手掛かりに買いが殺到し、一時は前日終値の4倍近くに急伸した。

バイオ製薬のバイオジェンが下落。開発中のアルツハイマー治療薬の臨床試験で効果が検証されなかったと発表したのが嫌気された。四半期決算で明らかにした業績見通しが慎重と受け止められた雇用サービスのペイチェックスも安い。ダウ平均の構成銘柄ではインテルや飲料のコカ・コーラが下げた。

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