米国株、ダウ反落し5ドル安 P&G押し下げ、世界景気の警戒も

2015/7/31付
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【NQNニューヨーク=古江敦子】30日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに小反落した。終値は前日比5ドル41セント(0.0%)安の1万7745ドル98セントだった。4~6月期の決算が大幅な減益となった日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が売られ、ダウ平均を押し下げた。世界景気の減速懸念が改めて意識されたことも相場の重荷となった。

P&Gが取引開始前に発表した四半期決算では、会計上の変更もあって純利益が前年同期から80%減少した。併せて公表した2016年6月期通期の業績見通しも市場では慎重と受け止められ、P&G株は前日から4%下げて、ダウ平均を21ドル程度押し下げた。グローバルに事業展開する米企業業績の落ち込みが目立つため、世界的な景気減速も改めて警戒された。

米商務省が発表した4~6月期の実質国内総生産(GDP)速報値は前期比年率で2.3%増と、寒波の影響などで低成長にとどまった1~3月期からの回復を示した。

もっとも、市場予想をやや下回ったため「米連邦準備理事会(FRB)が利上げを急ぐほど強い回復基調ではない」(ナショナル・セキュリティーズのドナルド・セルキン氏)との見方も浮上。米市場への資金流入が続くとの思惑も根強く、米株式への売りは限られた。

ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、前日比17.052ポイント(0.3%)高の5128.785で終えた。

業種別S&P500種株価指数(全10業種)は「エネルギー」や「生活必需品」など4業種が下落した。一方で「公益事業」「素材」などは上昇した。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約8億株(速報値)、ナスダック市場は約18億6000万株(同)だった。

ダウ平均の構成銘柄では医療保険のユナイテッドヘルス・グループ、航空機のボーイング、ゼネラル・エレクトリック(GE)などが下げた。四半期決算で業績が赤字に転じた石油大手のコノコ・フリップスも安い。前日夕に発表した決算が減益だった交流サイト(SNS)のフェイスブックも売られた。

一方、通期の契約件数の見通しを引き上げた携帯電話のTモバイルUSが上昇した。四半期決算で増収を確保したCATVのタイム・ワーナー・ケーブルが上げたほか、追加の自社株買いを実施すると発表した食品のモンデリーズ・インターナショナルも買われた。

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