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米国株、ダウ4日続落し99ドル安 米景気の先行き懸念や原油安で

【NQNニューヨーク=神能淳志】10日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落した。終値は前日比99ドル64セント(0.6%)安の1万5914ドル74セントだった。2週ぶりに節目の1万6000ドルを下回り、1月25日以来の安値を付けた。欧州の主要銀行に対する過度の不安が和らぎ、米株式には買いが先行した。だが上値は重く、ダウ平均は取引終了にかけ下げに転じた。

午前にはダウ平均が上げ幅を187ドルまで広げる場面があった。欧州では財務悪化への懸念が強まっていたドイツ銀行などの金融株が急反発した。欧州主要国の株価指数が軒並み上昇したことも好感され、米株式には買いが広がった。

欧州株の下げ止まりで投資家心理が改善し、米市場ではグーグルの持ち株会社アルファベットやフェイスブックなど成長期待の高いネット関連株に資金が向かった。連日の下げで幅広い銘柄に持ち高調整を目的とした買い戻しも入りやすく、相場全体を押し上げた。

米株式には次第に売りが優勢となった。米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は10日の米議会証言で「利下げが必要になるとは考えていない」と語った。しかし海外経済の動向などに関して「米経済成長にリスクをもたらす」などと語り、米経済の下振れの可能性が改めて意識された。

ニューヨーク原油先物相場の下げにつれ、エネルギー関連株には売りが増えた。信用不安の根強い石油・天然ガス開発大手のチェサピーク・エナジーが再び1割強下げるなど資源関連株への警戒は強く、相場の重荷となった。

ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反発し、前日比14.829ポイント(0.3%)高の4283.592で終えた。主力のネット関連株の上げに加え、バイオ製薬株にも買いが膨らみ、指数を押し上げた。

業種別S&P500種株価指数は全10業種のうち8業種が下げた。「素材」や「エネルギー」などが下落。一方「ヘルスケア」と「IT(情報技術)」が上昇した。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約10億8000万株(速報値)、ナスダック市場は約23億7000万株(同)だった。

個別では米メディア大手のウォルト・ディズニーが安い。9日夕に発表した2015年10~12月期の決算で市場が懸念していた一部業務で不振が続いたことを嫌気した売りが膨らみ、ダウ平均を構成する30銘柄では下落率が最も大きかった。

取引開始前に発表した四半期決算で売上高などが市場予想を下回ったメディア大手のタイムワーナーも売られた。ダウ平均ではIBMや建機のキャタピラー、半導体のインテルなども下げた。

一方、買収ファンド大手カーライル・グループが高い。15年10~12月期の決算では最終損益が赤字となったが、併せて自社株買いを発表したことが好感された。スポーツ用品のナイキやクレジットカードのビザ、医療保険のユナイテッドヘルス・グループなども上げた。

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