米国株、ダウ続落し74ドル安 業績期待の買いが一巡
【NQNニューヨーク=古江敦子】9日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、前日比74ドル52セント(0.3%)安の2万5509ドル23セントで終えた。石油株と金融株が下げ、相場の重荷となった。米主要企業の4~6月期決算の発表がほぼ終わり材料難のなか、前日終値を挟んで小幅の値動きとなる時間が長かった。

トムソン・ロイターが9日に公表したリポートによると、米主要500社のうち約9割の企業が決算発表を終えた。業績を好感した買いが一巡したとの声が聞かれた。
ダウ平均の構成銘柄ではシェブロンやエクソンモービルなどの石油株の下げが目立った。原油相場の下落が逆風となった。長期金利低下で利ざやが縮小するとの見方が強まり、ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなど金融株も安い。最近上昇が目立っていたファイザーやメルクなど製薬株も利益確定売りに押された。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は小幅に8日続伸し、前日比3.456ポイント高の7891.782で終えた。8日続伸は2017年9~10月の9日続伸以来ほぼ10カ月ぶりの連続上昇記録。アップルやアマゾン・ドット・コム、マイクロソフトなど主力株が上昇した。