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米国・欧州株概況

米国株、3日ぶり反発でダウ330ドル高 荒い値動き続き一時500ドル安

2018/2/10 6:52
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【NQNニューヨーク=古江敦子】9日の米株式相場は3日ぶりに反発した。ダウ工業株30種平均は前日比330ドル44セント(1.4%)高の2万4190ドル90セントで終えた。前日に1000ドル超下げるなど週初から急落した反動で短期的な戻りを見込んだ買いが取引終了にかけて優勢になった。ただ、金利や変動率の上昇に対する警戒感から下値を探る動きも続き、ダウ平均は一時500ドル下げるなど荒い値動きが続いた。

ウォール街そばのチャージング・ブル像

 ダウ平均は週間で大幅に続落した。前週末比の下落率は5.2%と、中国発の世界景気の減速懸念が広がった2016年1月以来、ほぼ2年ぶりの大きさだった。

 ダウ平均は前週から急落が続き、前日までの下落幅は2800ドルに迫った。1月26日に付けた過去最高値からの下落率は10%を超え、名実ともに調整局面に入っていた。ただ、米主要企業の業績は好調で今のところ米景気にも変調の兆しがみられないため、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)に変化はないとの見方は根強い。安値圏では値ごろ感からの買いが入るとの思惑が相場を支えた。

 前日までの荒い値動きが続いた。ダウ平均は午後にこの日の安値まで下げた後に、急速に持ち直した。投資家心理を測る指標で20を上回ると不安心理が高まった状態を指すとされる変動性指数(VIX)が一時40台に上昇したものの、市場では「VIX上昇は行きすぎとの見方から、株を買い戻した」(ニューブリッジ・セキュリティーズのドナルド・セルキン氏)との声が出ていた。

 多くの機関投資家が運用の参考指標とするS&P500種株価指数が、「下値支持線とされる200日移動平均をいったん下回った後に下げ渋り、ひとまず買い安心感が広がった」(ワンダーリッチ・セキュリティーズのアート・ホーガン氏)との指摘もあった。

 米上下両院は9日未明、国防費や公共事業費を積み増すため2018会計年度(17年10月~18年9月)と19会計年度の歳出上限を合計約3000億ドル引き上げる予算関連法案を可決した。つなぎ予算も可決したが、歳出増による国債増発が金利上昇を誘うとの警戒感が根強く、好感した買いは目立たなかったという。

 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は前日比97.332ポイント(1.4%)高の6874.491で終えた。マイクロソフトやアルファベット(グーグル)など主力株が上昇し、指数を押し上げた。

 業種別S&P500種株価指数は全11業種のうち「IT(情報技術)」「公益事業」「不動産」など10業種が上昇した。一方、「エネルギー」が下落した。

 前日夕に発表した四半期決算が市場予想を上回る増収増益となった画像処理半導体(GPU)のエヌビディアが大幅に上昇した。半導体のブロードコムによるクアルコム買収を巡り両社の首脳が今週末にも会見する見通しになり、株価はともに上げて終えた。

 ダウ平均ではスポーツ用品のナイキやクレジットカードのアメリカン・エキスプレス、ゼネラル・エレクトリック(GE)などが上昇した。

 一方、配送業務に参入すると伝わったアマゾン・ドット・コムは買い先行後に売りに押された。ダウ平均では航空機・機械大手ユナイテッド・テクノロジーズや小売りのウォルマート、日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が下げた。

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