/

米国株、ダウ続伸し256ドル高 2カ月半ぶり高値、トランプ氏勝利で物色強まる

【NQNニューヨーク=川内資子】9日の米株式相場は大幅に3日続伸した。ダウ工業株30種平均は前日比256ドル95セント(1.4%)高の1万8589ドル69セントと8月18日以来ほぼ2カ月半ぶりの高値で終えた。米大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ氏が勝ち、同氏の掲げる政策の恩恵を受けるとみられる銘柄を中心に買いが優勢となった。

大統領選は大方の予想に反してトランプ氏が勝った。結果が伝わった9日未明にかけてダウ平均先物は一時5%安と急落したが、9日の株式市場ではトランプ氏が掲げる政策を意識した取引が活発になった。

金融規制の緩和の思惑や長期金利上昇による利ざや拡大観測を背景に、JPモルガン・チェースなど金融株が軒並み大きく買われた。経済成長促進のためのインフラ投資が増えるとの見方から、キャタピラーなど機械関連株が上昇。大統領選で敗れた民主党のヒラリー・クリントン候補が主張していた薬価引き下げの圧力は和らいだとして、ファイザーやアムジェンなど製薬大手も大幅高となった。

クリントン氏は9日昼前に演説し、投票結果の受け入れを正式に表明した。選挙後の政権移行が円滑に進むとの安心感から株式を買い進む動きにつながったとの指摘があった。ダウ平均の上げ幅は午後に317ドルに達し、8月15日に付けた終値ベースの過去最高値(1万8637ドル)を上回った。

ただ、政治経験のないトランプ氏の政策を巡る不透明感は根強く、朝方は売りに押される場面があった。ダウ平均は一時80ドル安まで下げた。

ナスダック総合株価指数は同57.583ポイント(1.1%)高の5251.072と10月25日以来の高値で終えた。

業種別S&P500種株価指数では全11種のうち「金融」や「ヘルスケア」「資本財・サービス」など7種が上昇。一方「公益事業」や「不動産」は下げた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約17億9000万株(速報値)、ナスダック市場は約27億8000万株(同)だった。

トランプ氏が石炭産業を保護するとして、コンソール・エナジーが9%高と急伸。四半期決算で契約者数が市場の想定ほど減らなかった衛星テレビのディッシュ・ネットワークが売り先行後、上げて終えた。大幅減益決算を発表したメディアのバイアコムも上昇に転じた。

ダウ平均では金融のゴールドマン・サックスや医療品・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)、クレジットカードのアメリカン・エキスプレスも高い。

一方、医療保険制度改革法(オバマケア)ケアの撤廃の可能性が意識され、ユナイテッドヘルス・グループやHCAホールディングスなど医療保険や病院経営関連が大きく売られた。トランプ氏の勝利により通信のAT&Tによる買収実現への不透明感が意識されたメディアのタイムワーナーが下げた。

日用品のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)や飲料のコカ・コーラ、保険のトラベラーズが売られた。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン