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米国株、続落 ダウ115ドル安 GDP下方修正、ギリシャ懸念も重荷

【NQNニューヨーク=横内理恵】29日の米株式相場は続落した。ダウ工業株30種平均は前日比115ドル44セント(0.6%)安の1万8010ドル68セントで終えた。米景気の先行きに慎重な見方が浮上し、相場の重荷となった。欧州株式相場が下げたことを嫌気した売りも出た。

朝方発表の1~3月期の米実質国内総生産(GDP)改定値は前期比年率0.2%増から0.7%減に下方修正された。5月のシカゴ購買部協会景気指数(PMI)も市場予想に反して下落した。4~6月期には景気が持ち直すとの見方が根強いものの、回復の勢いが引き続き緩やかになるとの警戒感もくすぶった。業績が景気動向の影響を受けやすい製造業やハイテクなどの景気敏感株が売られた。

ギリシャの債務問題を巡る不透明感も投資家心理を冷やした。国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事が、同国がユーロ圏から離脱する可能性に言及。ドイツやフランスの株式相場が大幅安となり、米株にも売りが波及した。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は同27.950ポイント(0.5%)安の5070.026だった。

業種別S&P500種株価指数では、「資本財・サービス」や「金融」を中心に全10業種が下落した。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約11億7000万株(速報)。ナスダック市場は約18億9000万株(同)。

ドイツのベンチャー企業を買収したことが明らかになったアップルが下落。ダウ平均の採用銘柄ではゼネラル・エレクトリック(GE)やマイクロソフト、クレジットカードのビザの下げが目立った。

半導体のインテルが高い。近く同業のアルテラを買収することで合意すると報じられた。アルテラも大幅高で終えた。ダウ銘柄では製薬のメルクなども上げた。

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