日経チャンネルマーケッツでは、マーケット・経済専門チャンネル日経CNBCの番組をライブ配信。配信中の番組から注目のトピックスをお届けします。
【NQNニューヨーク=戸部実華】7日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に反落し、前日比22ドル45セント安の2万6007ドル07セント(速報値)で終えた。欧米の長期金利が大幅に低下したのを受けて世界景気の減速懸念が高まった。投資家のリスク回避姿勢が強まり、一時は589ドル下げた。ただ、午後に米長期金利が低下幅を縮めるにつれて急速に下げ幅を縮め、小幅高に転じる場面もあった。日中の値幅は630ドル強に達した。
自国経済を支えるため、インドやタイ、ニュージーランドの中央銀行が7日、相次いで利下げを決めた。世界的に緩和競争が激しくなるとの見方から欧州や米国の国債が買われ、長期金利が低下した。長短金利差が縮小し、景気後退リスクが改めて意識された。
ただ、売り一巡後は急速に下げ渋り、引け間際には前日終値付近でもみ合う場面もあった。午後の取引で米長期金利が低下幅を大きく縮め、過度な景気不安が後退した。コカ・コーラやマクドナルドなど景気の影響を受けにくいディフェンシブ株が買われたのも相場を下支えした。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。