米国株、ダウ反発 アップルなどハイテク株が相場押し上げ
【NQNニューヨーク=横内理恵】20日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反発し、前日比47ドル16セント高の2万7739ドル69セント(速報値)で終えた。スマートフォンのアップルなど主力ハイテク株が買われ、相場を押し上げた。朝方発表の週間の失業保険申請件数が市場予想以上に増え、景気懸念から売りが優勢になる場面もあった。
景気の再減速懸念が強まる中、コロナ禍が業績の逆風になりにくいハイテク株への物色が続いた。アップルが上場来高値を更新し、ソフトウエアのマイクロソフトも上昇。自社株買いを発表した半導体のインテルも買われた。電気自動車(EV)のテスラは急伸し、初めて2000ドルの大台を突破した。
ダウ平均は午前に100ドル超下げる場面があった。週間の米失業保険申請件数が市場予想を上回った。多くの州でコロナ感染が収束しておらず、前日公表の7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨でも米景気に慎重な指摘が目立っていた。追加の経済対策を巡る与野党指導部の協議も難航しており、米景気の回復鈍化懸念が強まった。