米国株、ダウ反発で始まる コロナワクチンの実用化期待が支え
【NQNニューヨーク=戸部実華】18日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発して始まった。午前9時35分現在、前日比42ドル72セント高の2万9826ドル07セントで推移している。米製薬のファイザーが独ビオンテックと共同開発する新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験で、95%の予防効果を確認したと18日に発表した。ワクチンが早期に実用化されれば景気回復を後押しするとの見方が相場を支えている。
航空機のボーイングが大幅高となっているのもダウ平均を押し上げている。米連邦航空局(FAA)が18日、墜落事故を起こして運航停止中の主力小型機「737MAX」の再開を承認すると発表した。
ただ、相場の上値は重い。米国の新型コロナの新規感染者数は連日で高水準が続いている。ダウ平均は11月に入ってから3200ドルあまり上昇しており、利益確定売りも出やすい。