米国株、ダウ反発で始まる VIXは2月以来となる20割れ
【NQNニューヨーク=松本清一郎】27日の米ダウ工業株30種平均は反発して始まり、午前9時50分時点では前営業日の25日に比べ84ドル29セント高の2万9956ドル76セントで推移している。トランプ大統領が26日、選挙人による投票で敗れれば退任する意思を表明。政権移行が円滑に進むとの見方が広がった。新型コロナウイルスのワクチンの早期実用化への期待も買いを支えている。
トランプ氏は記者団から選挙人の投票で敗れればホワイトハウスを去るかと問われ「きっとそうする」と答え、政権に居座る可能性を否定した。
政治混乱の収束やワクチンの普及期待を支えに、投資家は強気に傾きつつある。市場心理を測る指標となる米株の変動性指数(VIX)は27日に一時20を割り込んだ。不安心理が高まった状態とされる20を下回ったのは2月以来だ。
個別では半導体のインテル、工業製品・事務用品のスリーエム(3M)が買われている。スマートフォンのアップルなどハイテク株も総じて高い。