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【NQNニューヨーク=川内資子】12日の米ダウ工業株30種平均は小幅に4日続伸して始まった。午前10時10分現在、前日比51ドル96セント高の2万7743ドル45セントと前日に更新した過去最高値を上回って推移している。米中貿易協議の進展を期待した買いが続いた。ただ、トランプ米大統領が昼に予定する講演で貿易政策に言及するとみられ、内容を見極めたいとして積極的に買い上がるムードは乏しい。
トランプ氏は日本や欧州連合(EU)などから輸入する自動車や同部品について、安全保障上の脅威になっているとして最大25%の関税を検討している。13日に決定の期限を迎えるのを前に、米政治紙ポリティコは11日、「トランプ氏は今週、EUからの輸入車への追加関税の決断をさらに6カ月先送りする方針を示す」と報じた。市場では同氏が12日の講演でこの方針を示すとの観測が浮上している。
スポーツ用品のナイキや製薬のメルク、ネットワーク機器のシスコシステムズが買われている。マイクロン・テクノロジーなど半導体株も総じて高い。この日から動画配信サービスを始めた映画・娯楽のウォルト・ディズニーも上げている。一方、前日に大きく上昇した航空機のボーイングは売りが先行した。