米国株、 ダウ平均一時400ドル近く下落 世界景気の減速懸念強まる
【NQNニューヨーク=森田理恵】2日の米株式相場は大幅に下げて始まった。午前9時35分現在、ダウ工業株30種平均は前営業日である2018年12月31日と比べて394ドル89セント安い2万2932ドル57セント、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は同116.514ポイント安の6518.763で推移している。世界景気の減速を示す経済指標が相次ぎ、投資家心理が悪化した。アジアや欧州の株式相場が軒並み下落し、米国株にも売りが波及した。
中国メディアの財新と英IHSマークイットが2日発表した2018年12月の中国の製造業購買担当者景気指数(PMI)が、17年5月以来1年7カ月ぶりに好不調の分かれ目となる50を下回った。12月の製造業PMIはドイツでも16年3月以来の低水準に落ち込み、世界景気の減速に対する警戒感が強まった。
電気自動車(EV)のテスラが大幅安で始まった。2日付で発表した2018年10~12月期の納車台数が市場予想に届かなかった。ネットフリックスは10~12月期の契約者数の伸びに懸念が浮上し下落。エヌビディアやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)、マイクロン・テクノロジーなど半導体関連株の下げも目立つ。