米国株、買いが先行 ダウ35ドル高、雇用者の伸びなど予想に届かず
【NQNニューヨーク=横内理恵】2日の米株式相場は買いが先行した。午前9時35分現在、ダウ工業株30種平均は前日比35ドル17セント高の1万7793ドル08セント、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は同7.753ポイント高の5020.876で推移している。朝方発表された6月の米雇用統計で雇用者の増加数が市場予想にわずかに届かなかったほか、賃金が前月から横ばいにとどまった。米連邦準備理事会(FRB)が緩和的な金融政策を続けるとの見方が広がり、米国株の買いを誘った。
ただ市場参加者が少ないため、積極的な買いも入りにくく、上値は重い。米国では4日が独立記念日の祝日で、3日が振り替えの休日で休場となる。
非農業部門の雇用者数は前月比22万3000人増え、23万人増との市場予想はわずかに下回った。平均時給は横ばいだった。一方、失業率は5月より0.2ポイント低い5.3%で、予想の5.4%より大きく改善した。
4~6月期の出荷台数が前年同期比で大幅に増えたと発表した電気自動車(EV)のテスラ・モーターズが上昇。医療保険のヘルスネットが急伸。同業のセンティーンが買収を発表した。
ゼネラル・エレクトリック(GE)が小幅安。前日夜に米司法省が、スウェーデン家電大手エレクトロラックスへの家電部門売却の差し止めを求めたことなどを手がかりに売りが出ている。6月の既存店売上高が前年同月比で増加したものの、ドラッグストアのライトエイドも安い。センティーンも売られた。