ソニー系「金正恩氏」映画、全米で上映始まる

2014/12/25付
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【ニューヨーク、ロサンゼルス=共同】米国の独立系映画館は25日、ソニーの米映画子会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)が製作し、北朝鮮の金正恩第1書記暗殺計画を描いたコメディー「ザ・インタビュー」を上映した。全米300を超える映画館がこの日に上映する。

25日、米ロサンゼルスの映画館「シネファミリー」前で、星条旗を掲げる同館取締役のオーンスティンさんら=共同

全米のトップを切って25日未明に上映を始めたロサンゼルスの独立系映画館では、警官が警備に当たる中、上映前から観客の列ができ、関心の高さを示した。米連邦捜査局(FBI)は上映館との情報交換を密にし、不測の事態を警戒した。

SPEへのサイバー攻撃や映画館へのテロ予告により、SPEは上映をいったん中止。表現の自由の観点から、オバマ米大統領が「間違い」と中止判断を批判するなど曲折をたどった末の公開となった。

サイバー攻撃をした「平和の守護神」を名乗るハッカー集団は先週、2001年の米中枢同時テロに言及して上映中止を迫った。ロサンゼルスで25日午前0時半に上映を開始した映画館「シネファミリー」は短文投稿サイトのツイッターで、事前に警備員を雇ったことを明らかにした。

北朝鮮は公開に反発してきたが、米国が北朝鮮の犯行と断定したサイバー攻撃への関与は認めていない。

映画は、米テレビのニュースキャスターらが正恩氏のインタビューに赴き、米中央情報局(CIA)の指示を受けて暗殺する筋立て。多くの映画館で初回のチケットが売り切れた。

SPEはインターネットの有料配信を24日に始めたが、配信各社はサイバー攻撃の危険性を抱える。グーグルやマイクロソフトが配信を引き受けたが、アップルやアマゾン・コムは加わっていない。SPEによると、日本から視聴はできない。

当初の上映館は2千~3千の予定だったが、テロ予告を懸念した大手映画館チェーン各社が一斉に上映を見合わせた。

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