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台風19号、列島縦断の恐れ 勢力保ち九州上陸へ 沖縄や奄美で激しい雨

大型で強い台風19号は12日、九州の南西の海上を北上した。次第に進路を東寄りに変え、13日には勢力を保ったまま九州南部に接近し、上陸するとみられる。その後は日本列島を縦断する恐れがある。気象庁は、暴風や大雨への厳重な警戒を求めた。

暴風域に入った沖縄や奄美地方は12日、激しい雨や風となった。鹿児島県では2人が強風で転倒して頭などに軽いけがをしていたことが新たに分かり、共同通信のまとめで、これまでの重軽傷者は31人となった。

JR九州によると、九州新幹線は12日午前、飛んできたビニールが架線に引っ掛かり、博多―鹿児島中央間の全線で一時運転を見合わせた。国内の航空機は、沖縄や九州各地の発着便を中心に欠航が相次いだ。

気象庁によると、沖縄県本部町で12日未明、1時間に61.5ミリの非常に激しい雨を観測。国頭村では瞬間風速45.3メートル、鹿児島県の与論島では40.1メートルの非常に強い風が吹いた。

13日は西日本や東日本でも太平洋側を中心に風雨が強まり、1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降る恐れもある。気象庁の佐々木洋主任予報官は記者会見し「前回の18号で大雨となったばかりの所もあり、厳重に警戒してほしい」と述べた。

13日昼までの24時間予想雨量はいずれも多い所で、九州南部400ミリ、四国250ミリ、奄美と九州北部200ミリ、東海150ミリ、近畿120ミリ。その後も各地で雨量は増える。13日にかけて予想される最大瞬間風速は九州南部と四国50メートル、九州北部と奄美、近畿45メートル、沖縄40メートル、東海35メートル。

海上は大しけとなる。竜巻などの突風や落雷、高潮にも警戒が必要だ。

台風は12日午後3時現在、奄美大島の西約240キロを時速約20キロで北へ進んだ。中心気圧965ヘクトパスカル、最大風速35メートル、最大瞬間風速50メートル。中心の北東側280キロと南西側220キロ以内が風速25メートル以上の暴風域。〔共同〕

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