2018年6月20日(水)

瀬戸内の島へドローンでお届け 輸送20kmに成功 (藤元健太郎)

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2016/4/17 6:30
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 いよいよ、ドローン(小型無人機)を使った配送サービスが千葉大学のベンチャーと楽天、ヤマト運輸など複数の企業の共同実験の形で千葉市で始まった。2013年にアマゾンが「プライムエア」構想を発表した時にはまだまだ当分先の夢物語と見られていたが、急速に実用化へと進んでいる。

瀬戸内海の実験では往復20キロメートルに及ぶ輸送に成功した

瀬戸内海の実験では往復20キロメートルに及ぶ輸送に成功した

 千葉市は国家戦略特区に選ばれている。ドローン物流を実現するためには電波法、航空法などの規制をはじめ、様々な課題がある。実証実験を行いながら解決していく先進地域を目指している。

 11日の実験では、イオンモール幕張新都心の高さ23メートルの屋上から、150メートル先の公園へワインボトルを運ぶことに成功した。しかし、人口が密集した都市部では落下や衝突事故、ドローンのカメラによるプライバシー問題、既存の配送手段と比較したコストなど、まだまだ実用化に向けた課題が多いのも事実だ。

 一方で実用化が早急に望まれる地域が存在する。それが離島だ。日本は実に6852もの島から成る世界トップクラスの離島大国。そのうち有人の島が418存在する。

 離島は交通手段が限られており、フェリーや高速艇は1日に数回しか運行しない所がほとんどだ。高齢化も急速に進み、多くが過疎地域でもある。まさに、今問題になっている「買い物難民」だらけの地域だと言える。一方で都市部で問題になるような落下、衝突事故のリスクははるかに小さい。

 有人の島の3分の1以上は瀬戸内海に存在している。ここでドローン配送を進めるためのプロジェクト「KamomeAirプロジェクト」が発足し、実証実験が進められている。

 昨年9月の実験では、医薬品を想定した荷物を20キロメートル輸送することに成功している。代表の小野正人氏は「離島には商店も無ければ病院・診療所も無いところがほとんどだ。病気の人のための薬品などの配送にドローンは最適。医薬品医療機器法(旧薬事法)などの改正も必要だが必要な社会インフラとして実現したい」と語る。

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